はじめまして。しあわせ家族FP事務所代表の成田基と申します。
開業にあたり、私の思いと事務所の基本的な考え方を述べたいと思います。
少し長くなりますが、ご容赦賜りたくお願い申し上げます。

まずはじめに皆様方にお伺いしたいのですが、ご自身のあるいはご家族の将来の幸福につき、大体でいいのですがイメージすることはできますでしょうか。
なかなか考える機会がないですよね。もっとも現在、世界各国において、個人或いは家族の幸福について様々な議論がなされています。
特に重要となるのがWell Being（以下「WB」といいます）の考え方です。
（OECD諸国で議論されてきた概念。日本も取り入れています。）

その内容は、「所得や財産、職業、給料、住宅などの物質的な資源へのアクセス以上のものを含む概念であり、健康や市民としての社会参加、社会的関係、教育、安全、生活に対する満足度、環境などの生活の質（QOL）に関わるものを含み（OECD教育２０３０）、それらを客観的、主観的、精神的・身体的により高い状態にすること」、とされています。なにやら難しそうですね。要するに「多様なしあわせの実感」というところでしょうか。
その「多様なしあわせの実感」を将来的に高いレベルで実現しましょう、ということです。

もっとも、WBを高めるためには、キャリア形成や良好な健康状態の確保、良好な人間関係の構築の他にFinancial　Well-Being「現在及び将来において、継続的に経済的義務を果たすことができると同時に、経済的安心を将来に感じることができ、人生を楽しむための選択ができる状態のこと」（以下「FWB」といいます）を高めることが重要な要素とされています。またまた難しい言い方ですね。
要するにWBを高めるためには、おカネの心配をあまりしなくてよい状態をつくることが重要、ということでしょうか。つまり、FWBがあって初めてWBが達成される、という考え方です。FPはあくまでもFWBの部分のお手伝いをするに過ぎません。
上述の人生のステージにおけるFWBの実現のため、人々は、住宅の取得、子どもの教育、老後資金の準備等、様々な経済的判断をする必要が出てきます。自分自身で調べて適切に判断できればベストですが、なかなかそうはいきません。そこで、迷ったときに相談できる中立的アドバイザーの存在が重要となります。OECD諸国が金融経済教育で重視しているのが、まさにこの点です。